診断後、2週間の入院生活

生活

突然始まった入院

息子が一型糖尿病と診断されたその日、医師から病気の概要と今後の対応について説明を受けました。

「今日から入院になります」
突然そう告げられ、慌ただしく息子の入院生活が始まりました。
この時の私は、「これから何が始まるのか」まったく分かっていませんでした。
入院の準備をしながら、次々と不安が頭に浮かびました。
 ・息子は何歳まで生きられるのか
 ・普通の子と同じように生きていけるのか
 ・今できることは何かあるのか
 ・完治する見込みはないか

入院の目的

入院の目的は主に次の3つです。

・血糖値を安定させること
・インスリンの適切な量を決めること
・退院後、自宅で治療ができるように家族が学ぶこと

私たちはこの入院中に、以下のことを学びました。

・カーボカウント(食事の糖質に合わせてインスリン量を決める方法)
・血糖値の測定方法
・インスリン注射(超速効型・持続型)
・低血糖時の対応


実際にやったこと

入院中は、毎日血糖値を測りながら、インスリンの量を調整していきました。

食事のたびに血糖値を測り、どのくらい上がるのかを確認します。
その上で、必要な量のインスリンを注射していきます。

同時に、私と妻も横で説明を受けながら、実際にやり方を覚えていきました。
毎食前に超速効型インスリン、就寝前に持続型インスリンを注射するため、日に4回の注射が必要です。針は細く短いとはいえ、まだ3歳の息子にとって注射は辛いものです。妻は元看護師のため、すぐにスムーズに注射をしていました。一方の私は打つ前に「どうか痛くありませんように」と祈りながら、ビクビクしながら注射していました。

また、「注射は医療行為なので、医師・看護師以外はやってはいけない」という話を聞いたことがあったので、まさか自分が注射をすることになるとは思いもしませんでした。
※インスリン注射は本来医療行為ですが、医師の指導のもとであれば、家族が行うことも認められています。詳しくはこちら(情報が古くて分かりにくいですが、これしか見当たらず)

大変だったこと

病院の方から自宅での治療をする方法を教えられましたが、聞き慣れない言葉ばかりで、
「本当に自分たちでできるのか?」という不安が常にありました。

中でも不安だったのは低血糖です。
もし低血糖になってしまったら気づくことができるのか、助けられるのかなど考えれば考えるほど、不安は大きくなっていきました。

特に就寝前に持続型インスリンを注射するときに、誤って超速効型インスリンを注射した場合、高確率で低血糖になってしまいます。私のミスひとつで、息子の命を危険にさらしてしまうかもしれないと考えていて、この行為の恐ろしさを感じていました。

入院して分かったこと

ただ、少しずつ分かってきたこともあります。

一型糖尿病は「治らない病気」ではありますが、
正しく管理すれば日常生活を送ることはできる、ということです。

最初は何も分からなかった私たちでも、
少しずつですが、できることが増えていきました。

入院して2日目、3歳の誕生日を迎えました。
予約していたケーキを食べさせることはできませんでした。
ただ、インスリンで血糖値を管理すれば食べられることが分かり、
「ちゃんとやれば、普通に生活できるんだ」と、少しだけ安心したことを覚えています。

まとめ

こうして、約2週間の入院生活をしました。

この入院は、ただ治療をするためのものではなく、
これからの生活を送るための「準備期間」だったと感じています。

このあと、退院してからの生活がどう変わったのか。
次の記事で、できるだけリアルに書いていきます