はじめに
「不摂生な生活してる人がなるやつでしょ?」
「甘いもの食べ過ぎるとなるんでしょ?」
そんな方に向けて、糖尿病をできるだけ分かりやすく解説します。
実は、糖尿病はそれだけが原因ではありません。
血糖値とは?わかりやすく解説
糖尿病を理解するために、まず血糖値(けっとうち)について説明します。
私たちの血液にはブドウ糖が含まれていて、全身の細胞が活動するためのエネルギー源となっています。特に脳の主要なエネルギー源であり、脳の正常な機能(思考・記憶・集中)に不可欠な栄養素です。この血液中のブドウ糖を血糖と言います。また、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことを血糖値と言います。
血糖値は食事(主に炭水化物)を取ると上がります。血糖値が上がると、それに反応して膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血液中の糖を細胞に取り込む役割があり、血糖値を下げて適切な範囲に保つようになっています。
一般的に健康な人では、空腹時は約70~100mg/dL、食後でも140mg/dL程度までに収まります。
糖尿病とは?原因と仕組み
糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
原因は、分泌されるインスリンの量が足りなかったり、うまく働かなかったりすることです。食事を取って血糖値が上がることは糖尿病の人/糖尿病でない人でどちらも同じ動きをしますが、その後に血糖値を下げる働きに違いがあります。
血糖値が高い状態が続くとどうなる?
短期的な影響(すぐに出る症状)
短期的には以下の症状が出ます。
・のどが渇く
→ 水分を摂り、血液を薄めて血糖値を下げる目的で、脳から「のどが渇いている」という信号を出すため
・トイレの回数が増える(頻尿)
→ 血液中の過剰な糖を排出するため
・体がだるい / 疲れやすい
→ インスリン量/作用の不足で血液中の糖を細胞が使えず、筋肉や脂肪を分解してエネルギーを補おうとするため
・体重が減る
→ インスリン量/作用の不足で血液中の糖をエネルギーとして利用できず、筋肉や脂肪が分解されるため
長期的な影響(すぐには出ない症状)
高血糖の状態が続くと、血液中の糖が血管にダメージを与え、以下のような合併症につながります。
これらは糖尿病の三大合併症と呼ばれています。
・神経障害
→ 手足のしびれ、感覚低下、痛みなど
・網膜症
→ 目の細い血管が傷つき、視力低下。最悪の場合、失明に至る。
・腎症
→ 腎臓に異常が起き、本来は腎臓が通さないたんぱく質が尿に出るようになる。進行すると人工透析が必要になる可能性がある。
まとめ
糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気であり、インスリンの働きが大きく関係しています。
合併症を抑えるため、血糖値のコントロールがとても重要になります。
正しい知識を知ることで、日常生活の中でも対策がしやすくなります。


