幼稚園に入ってからの生活

生活

はじめに

退院後、少しずつ生活に慣れてきた頃に迎えた幼稚園生活。
正直、不安はかなり大きく、
「他の子と同じ生活はできるのか?」
「本当に通わせて大丈夫なのか?」
と考えていました。

でも結論から言うと、周りの理解と準備があれば、幼稚園生活はしっかり送ることができます。

この記事では、実際に通わせてみて感じたことをそのまま書いていきます。


入園前にやったこと

まず一番大事だったのは、幼稚園との連携でした。

・一型糖尿病であることの説明
・低血糖・高血糖時の対応
・インスリンや補食について

これらを先生にしっかり共有しました。
一型糖尿病と生活方法についての資料を作成して説明しようとしましたが、病院からもらった資料の中に分かりやすい小冊子があったので、それを用いて説明しました。
「小児糖尿病についてよく知ろう!」という題名です。

最初は「分かってもらえるのか」「そもそも受け入れてもらえるのか」を心配していましたが、同じ系列の別の幼稚園で以前に一型糖尿病の子どもを預かった経験があるとのことで、かなりすんなり入れていただけました。
前例を作っていただいた方、対応していただいた幼稚園には大変感謝しています。


実際の1日の流れ

幼稚園での生活は、基本的には他の子と変わりません。
ただし、違うのは「血糖管理」があることです。

概ね以下の流れです。

・08:00 朝食 + 血糖値測定超速効型インスリン注射

・09:00 幼稚園に登園
・10:00 幼稚園に行って血糖値測定
・12:00 昼食 + 血糖値測定超速効型インスリン注射
・15:00 お迎え + 血糖値測定

・16:00 家でおやつ(血糖値の上がらないもの)
・19:00 夕食 + 血糖値測定超速効型インスリン注射
・21:00 就寝 + 血糖値測定持続型インスリン注射
※超速効型インスリン = 食事の時に使うインスリン
※持続型インスリン = 1日通して効くインスリン

幼稚園での血糖値測定、インスリン注射は教室では行わず、階段下など人目につかないところでしていました。理由は、注射針を扱うため多くの子どもがいる空間では危険であること、他の子どもから冷やかされたりしないようにすることです。


幼稚園にお願いしたこと

幼稚園の冷蔵庫に小さいカップゼリーを置かせてもらいました。もし低血糖になったときに食べやすく、糖質3~4g程度なので、「あと少しだけ上げたい」といったときに、個数で細かく調整できるのが便利でした。
下のイラストのものです。

妻は常に家にいてもらいまして、幼稚園には、息子の様子が何かおかしかったら電話してくださいとお願いしていました。
結局、卒園まで幼稚園で低血糖になることはなく、食べさせることはありませんでした。


困ったこと・大変だったこと

やっぱり一番はこれです。

「予測できない」こと

・今日は元気に遊んでいたのに急に低血糖
・逆にあまり動いていないのに血糖が高い

血糖値の管理は大人でも難しいのに、子どもだとさらに読めません。

特に風邪を引いた時は大変でした。インスリン拮抗ホルモンが増加し、血糖値が上がりやすくなるため、普段のインスリンの量では血糖値が低くなりません。かと言って、どれだけ増やせばよいかは見当がつかず、体調により食べる量も変わるため、コントロールが難しいです。


よかったこと

不安はありましたが、良かったこともたくさんあります。

・友達と遊ぶことで気持ちが明るくなる
・生活リズムが整う
・「普通の生活」ができる

何より嬉しかったのは、息子が他の子どもと同じ生活ができて、友達ができていたことです。
また、先生だけでなく他の親御さんにも一型糖尿病に理解を示していただき、嫌な思いをすることはありませんでした。


まとめ

幼稚園生活は、不安はゼロにはなりませんが、準備と周囲の理解があれば、しっかり生活することはできます。

「思っていたより大丈夫」
これは実際に通わせてみて感じた本音です。

同じように悩んでいる方の、少しでも参考になれば嬉しいです。